ストーリーズ

でんろうやのストーリーズ STORY

技術の発展とともに、姿や形を変えてきた”灯り”。
でんろうやのあかりが誕生するまでのストーリーをご覧ください。

でんろうやのストーリーズ

STORY

技術の発展とともに、姿や形を変えてきた”灯り”。
でんろうやのあかりが誕生するまでの
ストーリーをご覧ください。

1970年、

街中に市電が走り、誰もが携帯電話やコンピュータを持つ未来など、想像もできなかった時代。
かつてはどの家庭にも当たり前のようにあった行灯は姿を消し、電灯が整備されました。
白熱電球や蛍光灯など眩しく合理的な照明が、広く一般的に使われていました。

1980年、

インターネットという言葉を誰も知らない時代に、世界をリードする日本の半導体産業が始まります。
繊細で完璧を目指す品質管理が世界で評価され、世界中に日本製品が溢れるようになり、家電製品を
はじめとする電気製品のほとんどが、あたりまえのように 「M a d e I n j a p a n 」の製品になりました。
日本が先端技術を牽引する時代に入るとともに、その後バブルの華やかな時代が到来します。

1995年、

窒化ガリウム( G a N )で、高輝度の青色L E D が開発されたとの噂話が、技術系の雑誌で話題となりました。
創業者の杉岡が、半導体商社のエンジニアとして勤務していた当時、「近い将来、効率の高い照明が出来るのではないか」と期待を語るものの、話に興味を示す人は多くありませんでした。
しかし、これが世界を変える、後のノーベル賞の発明となりました。

2000年、

電子機器系のソフトウエアのアウトソーシング請負で創業。(ウイル電子の始まり)
大手家電メーカーなどのソフトウェア開発をきっかけとして、電子基板の製作にも事業を拡大しました。
その当時の電子基板の制御のノウハウなどが、のちに開発する蝋燭のゆらぎL E D 照明に繋がっていきます。

2011年、

照明用に開発されたL E D チップが市場に出始め、ようやく一般にもL E D 照明が認知され始める時代が到来したころ、当初はまだ、白い、暗い、眩しいL E D 照明が一般的でした。
そんなある時、蝋燭のような低い色温度のL E D があることを知った創業者の杉岡は、
L E Dで和紙のあかりをつくってみることを、直感的に思いつきました。
この閃きこそが、後に始める「でんろうや」に向けた大きな一歩となったのです。

2014年、林芳平氏との出会い

和紙の灯りの見物に岐阜県美濃市へと向かった際、まるで導かれるかのように運命的な出来事がありました。
和紙照明メーカー「彩光デザイン」の創業者、林芳平会長との出会いです。
照明器具への深みを語り合い、これから広がるL E D 照明の未来に、共に期待を膨らませました。
そのかけがえのない巡り合わせによって、でんろうやは大きく動き始めることとなります。

林氏が当社顧問に就任し、「でんろうや」として和紙照明事業が始まりました。
その後、新たに職人やデザイナーも加わり、照明の開発やネットショップ、 販売ルートの確立などL E D 和照明メーカーとして軌道にのせる為に、本格的に走りはじめたのです。
同じ時期に、美濃和紙がユネスコ無形文化遺産に登録されて和紙が脚光を浴び始めました。

2016年、

照明事業の骨格を築くべく、様々な面からご指導いただいた林芳平氏。
ある時から大病を患い、痛みをこらえながらも、でんろうやの舵を取り、導いてくださいましたが、
願いも届かず、2 0 1 6 年冬、闘病の末に林芳平氏がご逝去されました。
その後も今に至るまで、林氏の照明開発の精神を胸に抱き、和のあかりを追求しております。

これから~
「安心できる、ひとにやさしいあかりを。」

スタッフ一同、皆共通する想いです。
細やかな作業も誠実かつ丁寧に行い、今後の技術の発展に合わせた「新しい和のあかり」を開発し、みなさまにお届けいたします。